karaasobi 泉様



■青色エデン










真っ白に作り上げた部屋の中で仰向けに横たわる。

目を閉じて身体の力を抜けば世界は閉じた。

「友、お前何してるんだ?」

「死体ごっこ」

愛しい彼の声に動くことなく言葉だけを返せば彼の溜息が聞こえた。

「楽しいのかそれ」

「いーちゃんもする?」

そこで初めて目を開けて彼の姿を瞳に映した。

彼は相変わらず虚ろで儚くて。

今までと何も変わることのない愛しい彼だった。

五年、それはあまりに長くて。

きっと人が変わってしまうには十分な月日で。

だけど、再会した自分たちは五年前となんら変わらない関係を紡いでいる。

その生ぬるい関係は愛しくて切なくて大切で、失いたくない。

「ねえ、いーちゃん。僕様ちゃんにとってこの五年は死んでいたのと同じだったよ」

「………友?」

「いーちゃんのいない世界は憂鬱で灰色で生きた心地がしなかった」

「………」

「いーちゃん、お願いだからもういなくなったりしないでね。ずっと僕様ちゃんの傍にいてね」

「……ああ、約束するよ」

彼のその言葉に笑顔を浮かべれば彼はしゃがみ込んでこの青い髪を撫でてくれた。

ああ、なんて馬鹿馬鹿しい恋人ごっこ。

だけどそれを失うのが怖くて彼に抱きつく自分はもっと愚かな存在なのだろう。

彼さえいれば世界は鮮やかにまるで楽園のようにだってなる。

その楽園が仮初であっても構わない。

そうして一度彼を失った自分はもう二度と失わないように呪いの言葉を吐き続ける。

「いーちゃん、大好き」






karaasobiの泉様より相互記念小説。

ど う で す こ の 僕 友 ! ! !
この日常!切なさの中の愛しさ!友の依存性!いーちゃんの優しさ!まさしく僕友!!ですよー!
描写も真情もとても細かに書かれていて、僕友としても小説としても悶えが治まりません!もうホント素敵!
更に言えばタイトルもエデンだなんて素敵ですよね、二人きりの楽園、だなんて、ねぇ!?
私の僕友論てのがあって、いーちゃんの残酷なまでの優しさに友は知っててそこに漬け込むってのがあるんですがまさにコレ!なんですよ。
分かってるけど大好きなんだよいーちゃん、っていう友と、愛を優しさに隠し込んで伝えようとしない僕とな!
切ない切ないソレは切ないあまりに甘くなって愛しくなって、何て言うか、もう、ね!最高なんですよ!(ちょっと何言ってるか自分でも分かんない)
本当に素敵です、僕友。ここが始まりで、紆余曲折会ったりなかったりして、結婚するんですよね!!

暴走してすみません、僕友久しぶりだったので相当興奮しました。えへ。
こんな素敵なものを相互お礼に頂けるなんて私は幸せ者ですね…!
泉様、これからどうぞ宜しくお願い致しますーvv



07.03.23