小話
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以前の拍手お礼やら突発短編やら祝休祭ネタやらそのたもろもろ。




獄ツナ = 拍手お礼 短編 日記

山ヒバ = 拍手お礼 日記

リボラン = 拍手お礼

他(山+三+獄ツナ) = 拍手お礼


















拍手お礼 in 獄ツナ








05.06.08〜06.25



「10代目!お早うございます」

「うん、お早う」



この瞬間が


とても好きだよ。



「日に日に暑くなって来ていますね」

「うん、イタリアもこんな風に暑かった?」

「そうですねー、もっと暑いかも知れません」

「本当?じゃあオレはイタリアには行けないな。暑いの、ダメだから…」

「オレが日除けになりますからご安心を」

「…ありがと」



この瞬間が


狂おしいくらいに大好きだよ。



「獄寺君」

「何ですか?」

「手、繋いでも良い?」

「…」

「あ、暑いか。それにベタベタしちゃうしね。ごめんね」

「いえっ繋がさせて頂きます!」



君の事も、泣きたくなるくらい、大好き。





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05.04.10〜05.26



獄寺君といると、ドキドキする


それは

君が怖いからであって

君が笑うからであって

君がオレを慕うからであって

君がオレを守るからであって

君がオレの傍にいるからであって



愛しさと恐怖とで


涙が出そうだよ





ねぇ…


好きだ なんて言ったら


君はどんな顔をするのかな





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突発短編 in 獄ツナ








05.05.29



――ッパァ…ン…!



乾いた銃声は、オレの鼓膜を空気を、ビリビリ と震わせて。

それから、その人は重力に従ってスローモーションのように地に伏した。


それが、たったその一発が、愛しい人をオレから奪っていった。



「――――ッッ獄寺君っ!」

「ッ!!!10代目!?どうかなさいましたか!」



そこは勿論、イタリアなどではなく。

空調のきいた、獄寺の部屋だった。



「………………え………あ………あれ……?」



ゼェハァ と荒い息が、ドクンドクン と早鐘を打つ心臓が、背中を、ツゥ…、と流れた汗が…

それより何より、オレを気遣う目の前の男が、オレにアレは夢だったと教えてくれた。



「凄い汗ですよ、魘されていたようですし…怖い夢でも見ましたか?」

「ご、獄寺く…」

「10代目、大丈夫ですか?」

「…あ、ああうん。平気だよ…」

「……10代目…」



ふ と獄寺は自分の腕の袖を引っ張り上げて、ツナの額に宛がった。



「このままでは風邪を引いてしまうかも知れませんし…シャワーでも浴びますか?」

「…うん。…でもその前に」



こうしてて… とキツクキツク抱き締めれば


戸惑いの後、はい… と静かに腕が回された。





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05.04.25



「っ、く…ぁあっ、」

「っは…10代目…っ」



ぼろぼろ と涙が零れる



ツキリ と胸が痛んだ



泣かせたくないのに…



「っ、ぅ、…ご、くでらく…、っも…っ」

「…くっ…一緒に……10代目…っ」



ぼろぼろ




零れるのは

愛しさと涙





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日記 in 獄ツナ








05.05.14



「10代目10代目!」

「なに?」

「オレ、10代目の事、愛してますっ!」

「ありがと、俺もだよ」

「…言ってはくれないのですか?」

「…言って欲しいのデスカ?」

「ッ勿論です!!」

「…ふふ。じゃあ、言わせてごらん…」

「……っっはいっ!頑張ります!!」





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05.05.09



「…あつ…っ」



じりじり



「そうですね…」

「うん、…何かもう溶けそう…」

「!」

「なに、どうしたの?」

「オレ、10代目と溶け合いたいです!」

「は?」





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4/11・13・14・16



「絶対、許さないよ…」



そう言って、10代目は涙を零した。


オレを原因に、涙を流す10代目の姿に、嬉しいのか申し訳ないのか…

自分の気持ちがよく分からなかった…。


ただ、涙を見たいような、見たくないような。


気付けば抱き締めていて。

嫌がるのも構わず、離せ という言葉も無視して、キツクキツク抱き締めた。






涙も枯れる頃。

夕日が部屋をオレンジ色に染める。


そう言えばリボーンは、どこ行ったんだろ…


ぼんやりと的外れな事を考えていると、不意に頬に何か触れる。



「すみませんでした…」



それは、獄寺君の手で。

ヒヤリ とした金属の装飾類と少し汗ばんだ手が、オレの頬を包んだ。


必然、顔は上を、獄寺君の方を向く。



「何について謝ってるの?」

「全てです、10代目を泣かせてしまった事も、軽率な発言をしてしまった事も」

「でも撤回はしてくれないんでしょ?」

「できません」



ズキズキリ と痛む心に、大丈夫だと言い聞かせて。



「撤回してくれないなら、こっちにも考えがあるよ」

「…考え、ですか?」

「うん、獄寺君がオレを守って死なないように、オレが強くなって獄寺君を守ってあげるよ」



それなら獄寺君は死なずに済む。…ね? と獄寺の頬を包み込んでツナは微笑んだ。



獄寺君の顔が見る見るうちに朱に染まる。

夕日とは違って、伝わる熱は熱く、頬は赤く。



「…そんなの、俺の立場が無いじゃないっスか…」



ボソリ と、ふてくされて吐かれた言葉にツナは苦笑する。



「獄寺君が死ぬよりずっとマシだよ」

「……10代目…」



ギュッ とオレから抱き締めた。


それから少し間を空けて、抱き締め返される。

…少し、苦しい。



「ボスとしての命令だよ、死なないで」

「…はい」

「ずっと傍にいて」

「仰せのままに…10代目…」



夕日に照らされた部屋に、二つの影が、重なった。





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拍手お礼 in 山ヒバ








05.06.08〜06.25



「ヒバリ」



呼ぶ声も



「ヒバリー!」



その笑顔も



「ヒバリ…」



伝わる体温も



「…一度言えば聞こえるよ」

「だって返事してくんないからさー」



全て、煩わしいけれど



「山本ー、おはよー」

「おーっす」



けれど



「…山本武」

「う……っん…っ?」



けれど



「…どした?…欲求不満?」

「君と一緒にしないでくれる?」



君の瞳が

君の声が

君の笑顔が

君の視線が


他へいってしまう事は


何にも代え難き痛み





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日記 in 山ヒバ








05.05.17



「…君って、ほんと、何なの?」



そう言ったって、返事が返ってくるわけじゃない。

なぜなら目の前の彼は、自分の特等席に座りこけて居眠りをしているから。



「ほんと、何がしたいの?」



ざぁ と風が髪を揺らして視界を覆った。

髪をどけた瞬間に唇に、ヒヤリ とした感触。



――ひゅん…っ



風を斬る

空気が唸る

目の前のヤツは、呻かずに地に伏した。



「…君って、ほんと」

「なぁ、雲雀ぃ…」

「………なに」

「好きだ」

「…」



ふら…り… と一回よろめいて、その後はしっかりとした足取りで。

そのまま近づいて、頬に手を添えて

そのまま…


ガンンッ!!!



「……っ痛ぇ!!」

「………僕は、君が――…」



ざぁ と風が髪を揺らして視界を覆った。

言葉も、覆った。



「…って、え、ちょ、今何て言ったの?!ねぇ?!もしもーし!?雲雀さーん!?」



叫びも空しく、ドアは重たい音を立てて閉じた。



「……ちぇー…」



『僕は、君が、殺したいほど嫌いで、殺したいほど好きなのかもしれない…』





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拍手お礼 in リボラン








05.06.08〜06.25



グズッ、ヒッ…ク…



「また泣いてるのか、バカ牛」

「…リボーン……お前、は…っ…どうして…っ!」



どうして



「何がだ」

「どうして、…楽に…っ」



どうしてどうして



「だから何が」

「お前なんか…っ」



どうしてどうしてどうして



「だから何だ」

「――――っっうわああぁんッッ!!」

「……チッ」



どうして……!!!





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拍手お礼 in 他








05.06.25〜07.17



「は、はひーっかわいすぎます!!!」

「おいおい良いのかぁ?」

「!!やれやれって散々煽ったくせに!」

「いやー、だってこんなに似合うとは…」

「ん、…んんー?……あれ、…俺、いつの間に寝ちゃって…」

「!起きたかツナ!!」

「はひ―――っおおおおおはようございますうっ!!」

「?おはよう…?」

「っつーわけで俺ら帰るな!」

「はい!帰ります!また来ますね!!」

「え?だって今日は補習で出された宿題やろうって」

「あ、ああ、うん、そうだよな、そうだった。でもごめん!俺、今用事が!今用事思い出しちまって!!」

「わわわわたしもっ!」

「え、ちょ、二人とも?」

「獄寺はこの後来るから勉強の点では心配入らないと思うぜ!じゃな!」

「はいっ失礼します!」



バタンッ



「……まぁいいか、じゃあ数学からやろうかなあ」



ピーンポーン



「あ、獄寺君かな」



パタパタパタ

ガチャ



「こんにちは10代…目……ッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

「…?い、いらっしゃい獄寺君」

「…っ!……っ?!!…!!!!!!…!!!!!!!!?」

「どうしたの?」

「なっ、………何でも、ありません!!!」

「?変なの、それよりさ、早く上がって。暑いでしょ?」

「はっ、はいっ!!…っ…っあの…っ!」

「うん?」

「今日の10代目、…とてもお綺麗です!!」

「…?どういう事?」

「えと…何だか、唇が、いつもよりピンクですし…っ、睫毛もいつもより長くて、

 瞼の上辺りの青いソレが、と…っとてもお似合いです!!」

「!?」



ダダダダダ



「なんじゃこりゃー!!!!!!」





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