夕方
夕方
「夾君…っ!」

「…おう」



貴方の声が愛しくて

優しく絡まる指から伝わる熱が愛しくて



「今晩は何が宜しいですか?何かリクエストなどあればお作りしますよっ」

「んー…そうだなー」



眩しい笑顔に胸が苦しくて

夕日に似た優しいオレンジがとても綺麗で



「どうせスーパー寄ってくんだろ?買いながら決めようぜ」

「そうですね!」



幸せで
倖せで


涙が出るほど
胸が押し潰されるほど


馬鹿みたいに幸せで



「夾君」

「ん?」

「夾君」

「何だよ」

「きょうくん…っ!」



夢のような



「何だよ…透…」



この時間が



「大好きです…っ」



ずっと続いて欲しいと



「ああ…、俺もだよ」



願った